「親が拓いた道を進む、その選択肢がある自分は幸運」と語る息子が、株式会社ナガショウの未来を見据える

漆喰という古くからある塗り壁の素材を、昔ながらの良さを有しつつ現代の建築ニーズに合わせ、環境対応型の内装材として非常に優れた素材へ進化させた現代漆喰「ゾノエース」。この世界にひとつだけの現代漆喰を開発した、静岡県三島市に本社がある「株式会社ナガショウ」を訪ねた。

SHIBAZAKI

永田社長とはお会いしたことがありましたが、今回の取材同行は、永田社長の奥様とご子息にお会いできるのが、ものすごく楽しみでした。

KAWAMURA

ナガショウさんとは、左官の仕事で繋がっているけれど、今回の取材では柴崎さんの女性目線で、おっと、この言い方はNGなんだっけ笑
柴崎さん目線はどこに着目したのだろうか。

SHIBAZAKI

女性目線、かなり前のマツコ&有吉のテレビ番組でもツッコミが入った?ワードです笑
まず、ナガショウさんのところ、ご子息が大学卒業後勤めたゼネコンを退社し、ご両親が営む会社に入られた、そこに着目です。

ご子息の怜央さんは、小さい頃からお父様の仕事を見て育ち、大学は建築学科、ゼネコンに就職し、3年後実家のナガショウに入社、現在26歳。ここまでの怜央さんにおいて人生の選択に大きく影響したことは何だろうか。

SHIBAZAKI

それは、ご両親からご子息へと自然に受け継がれている「もったいない」の精神じゃないかと。

KAWAMURA

なるほど、確かにナガショウが開発したゾノエースは、建材の生産段階での副産物を有効利用しているし、ゾノパールもしかり。

左官職人が商品開発をしたゾノエース漆喰は、漆喰の良さを有しつつ現代の建築ニーズに合わせた環境対応型内装材。ゾノエース森林イオン漆喰は、含まれている天然鉱石ニライシリカが発生するマイナスイオンの放散量が森林と同様の650~850個/cc、室内環境を森林と同様にする効果を実現。ふたつの選べる現代漆喰ゾノエースは、工学院大学との共同開発。

「建設副産物であるケイ酸カルシウム系粉体を用いた左官仕上げ漆喰の室内空気質改善性の評価」著者名:永田怜央・田村雅紀(工学院大学建築学部教授)ー日本建築学会よりー

SHIBAZAKI

これは産学連携というのでしょうか、怜央さんが学んだ工学院大学建築学部との共同研究ですね。

KAWAMURA

せっかく今の環境があるなら、生かさない手はない。そこにも「もったいない」の意識があるね。

SHIBAZAKI

永田社長の奥様、美幸さんが創作するインテリアグッズやアクセサリーにも、ゾノエースを内装材だけにしておくのは「もったいない」の精神があると感じました。

SHIBAZAKI

美幸さんが創作されたパステルカラーのマカロンを模ったのが可愛いくて、私はパソコンのそばに置きました、食べたくなりますね笑。ハート型のはバッグにポン、それだけで幸せな気持ちになります。
これ欲しい!と思われた方はこちらへ

KAWAMURA

うちの事務をやってる女性たちのお土産にしたら、反応がすごくて、こういうの喜ぶんだって、学習したよ笑

SHIBAZAKI

学習してください笑

SHIBAZAKI

永田社長のご自宅はショールームも兼ねているので、美幸さんが清潔に美しく管理していらっしゃる。さらには美幸さんが創作しているグッズは楽天などでも販売され、きちんとビジネスにしています。これって凄いことですよ、リスペクトに価することです。

KAWAMURA

奥さんの美幸さんも、「もったいない」からの発想をビジネスにつなげているんだね。

SHIBAZAKI

「もったいない」って、日本人だと当たり前のように使っている言葉ですが、使い捨てが蔓延している今の日本では、あらためて世界から教えられることになってしまっています。

2004年に環境分野でアフリカ人女性初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが、2005年に来日した際に、日本語の「もったいない」という言葉を知り、とても感銘を受けたことから、世界で「MOTTAINAI」キャンペーンがスタートした。マータイさんによると、持続可能な循環型社会の構築を目指す活動として、「3R+Respect」という精神のすべてを表現する言葉は「もったいない」以外には見つからなかったそうだ。

SHIBAZAKI

「もったいない」精神はSDGs達成への取り組みにもつながります。

KAWAMURA

息子さんの怜央君がナガショウに入ることを決断したのも「もったいない」の精神に通じるね、せっかくある会社を生かしてもっと何かできないだろうかと、自然な形での事業継承になっているかと。

SHIBAZAKI

私が怜央さんに、「引き継いでいくというのは、自分で一から始めるよりむしろ荷が重く大変じゃないですか?」と月並みな質問をしましたら、「すでに基盤ができているところから何か始められるって、幸運だと思っています」という返答に、ものすごく感動しました。

KAWAMURA

さらには怜央君が、同じように建設業に就職した友人を、ナガショウにスカウトしていることころも、若さって凄いな!とぼくは感心したよ。怜央君や彼の友人がどんな未来を創っていくのだろうか、本当に楽しみだ。

SHIBAZAKI

今や社会問題とされている「事業継承」ですが、ナガショウさんのようなケースを見せていただくと、事業継承を騒がしく社会問題にしているのは誰?と思いますね。

KAWAMURA

後継者不足ってネット上でもやたら騒がれているけれど、後継者を問われる事業主って、ほとんどが富裕層の高齢者たちだから、事業継承ビジネスをやってるのは、そこに眠る金脈を狙うハイエナコンサルタントたちだよ。うちにもM&Aだの事業継承だのDMがしょっちゅうくるけど、余計なお世話だね。

世の中には、人の心配や不安を煽ったり、人の傷口に塩を塗り付けるようなことで金儲けをしているビジネスがたくさんあって、「事業継承」コンサルもまさにそれだ。今や事業継承とでもネット検索すれば、注意すべき点・リスク・デメリット・トラブル・難しい・お悩み・怖い・辛い・借金・・・不安をかき立てるワードばかりが目に飛び込んできて、それにアドバイスをくれるというコンサルタントビジネスが氾濫している。本当は問題ではなかったことを問題にして、マッチポンプビジネスとも言えるのでは。

SHIBAZAKI

ところで、ナガショウさんは左官だけでなく、内装、タイル、土木、エクステリア、設備、リフォーム、リノベーション・・・と幅広いですね。

KAWAMURA

永田社長が、何でもやりたいの笑

SHIBAZAKI

KAWAMURA

いい趣味も持ってるしね笑

SHIBAZAKI

Bridge of a dream

お客様の『あれがしたい』の実現をお手伝いします ー ナガショウ ー

ナガショウさんの取材記事が、近日モノリスコーポレーションのコラムにアップされますのでお楽しみに!

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