2023年10月1日、インボイス制度がスタートした。そもそもこのインボイス制度は誰のための制度なのだろうか?今まで取りっぱぐれていた零細企業や個人事業など免税事業者からも消費税をしっかり徴収して、猶予期間の徴収しきれないツケは課税事業者に回し、国の徴収漏れを防ぐためか?
これを書いている私自身も十数年前までは、年間売上が1000万円以下の免税事業者だったので、顧客から支払われる消費税はそのまま私のところに留まり、仮に900万円の売り上げとしたら、消費税の90万円がそのまま懐に入っていたわけだ。スケルトン納税のサラリーマンから見たら「ずるい」と思っただろう。
建設業においては、インボイス制度スタートの3年前に、まず建設業許可者は社会保険制度への加入を義務付ける建設業法の改正が行われ、それから3年後インボイス制度の施行となった今年、影響の大きい一人親方や個人事業者などは整理していく方向にしか思えない。超人手不足となっている建設業界からさらに人が減って、その代替は何だろうか・・・
では、インボイス制度のメリットは何だろうか?
インボイス制度のメリットは何ですか?と生成AIに聞いてみた。
インボイス制度 メリット
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- 仕入税額控除の手続きが簡素化される。
- 請求書の発行・保存が電子化され、業務効率化が図れる。
- 買手が仕入税額控除を受けるために必要な書類を売手が提供するため、買手側の手続きが簡素化される。
- 正確な適用税率や消費税額等を伝えることで、取引相手に対して信頼関係を構築することができる。
いやいや、簡素化・業務効率化を全く感じない、むしろ事務作業は煩雑化している。10月になってから、全ての領収書に適格請求書発行事業者かどうかの見極めをするため、業者によってバラバラの場所に記されている領収書の中のTから始まる登録番号探しで目の奥が痛くなった、肩こりがひどくなったと事務員たちが悲鳴をあげている。
・例えばETCカードを使った高速代はどうなるの?これ全部読んで理解しないといけない(-_-;)
・クレジット払いしている水道代は?
上の2つについては要するに、ETCは走った高速道路ごとに任意の一取引の「利用証明書」を保存、水道代は検針票を保存、ということなのだが、お役所の説明はご丁寧過ぎて読むだけで疲れる。Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどネットショッピングも便利だから頻繁に使っているが、購入時にはなるべくインボイス対応できている出品者を選択したいから、またここで時間が余計に掛かる。このようにクレジットカードを使用しているものはめちゃくちゃ面倒だ。
結果、疲れ切ったところにAmazonn businessが目に入り、今まで利用していた個人のAmazonプライムで購入するより何かと便利じゃないか、ということでビジネス会員登録に至った。これに至る決定打は「媒介者交付特例」っていう国税庁が出している特例だ。でもって、Amazonはこう説明している。
Amazonビジネスでは媒介者交付特例を適用し、アマゾンジャパン合同会社の登録番号を記載したインボイスを交付いたします。
ビジネス会員は請求書払いか、都度のカード払いかも自由に選べる。カードのポイントも捨てがたいのでカード払いを選んでいるが、それなら請求書の払いをカード払いにできないかと探してみたけれど、それは無かった笑
インボイス制度が施行され ➡ 手続きが簡素化どころか煩雑になり経理事務担当は目が疲れ、肩こりがひどくなる ➡ 従業員の健康管理 ➡ 忙しいので目薬をネットで購入 ➡ 出品者が適格請求書発行事業者か確認しながら閲覧する ➡ さらに目が疲れる ➡ 従業員の健康維持のため ➡ Amazon businessに加入
このようにまとめてみたら、何だか「風が吹けば桶屋が儲かる」が頭に浮かんだ。
インボイス制度は誰のため? Amazon businessのためだった?