タケシのこの人に会いたい3⃣ 女性の社会進出と「杉本 惠美子さん」の歩み

KAWAMURA

今回うちが外国人材採用に向けて、スリランカの日本語学校視察を決めたのは、杉本専務の推しだったからね

SHIBAZAKI

そうでしたね、杉本専務はインドネシア人材だけに固執せず、次なる実習生の宝庫をアグレッシブに開拓していらっしゃるから

KAWAMURA

去年インドネシアの学校訪問のときは

SHIBAZAKI

羽田で集合でしたよね、向こうから小柄な女性がカートにゴルフ道具積んでやってきました!

KAWAMURA

そうそう、杉本専務だよ、仕事の合間にしっかりゴルフの予定も入れてて、時間とお金(飛行機代)を無駄にしない、カッコいいねこの人って思った笑

KAWAMURA

柴崎さんが憧れるというか、リスペクトする女性の一人だよね。

SHIBAZAKI

そうです!杉本専務は、むしろ私がとてもお会いしたかった女性です。

KAWAMURA

現地で養成して日本へ送り出されたインドネシア人実習生たちを、日本でさらに1ヶ月訓練して企業へと配属する訓練校を、統括しているのが杉本専務なんだよね。

杉本、おまえが男だったらなぁ

SHIBAZAKI

杉本さんが社会人になり最初の就職は公務員、1970年代のことです。それから20数年勤務されて、突然50歳を目前に会社を辞めちゃいます。

KAWAMURA

なぜ辞めたんだろう、安定の公務員だし

KAWAMURA

杉本さんなら仕事もバリバリ、能力も高かったと思うけど

SHIBAZAKI

そうです!!でも、まだ時代が女性を受け入れなかったんですよ!!!

KAWAMURA

柴崎さんの圧が….

SHIBAZAKI

SHIBAZAKI

当時は、杉本さんの提案は上司の手柄となり、上司からは「杉本、おまえが男だったらなぁ」

SHIBAZAKI

そんな環境で働いていて、人生このままでいいのか、って思っていたんですよ。そんなときに、やりたいことやるなら50歳までに決断しないと遅いぞっていう助言があったと。

KAWAMURA

背中を押してくれた人がいたんだ

SHIBAZAKI

そうなんですよ

50歳目前に会社を辞めて、インドネシア留学

SHIBAZAKI

なぜインドネシアへ語学留学だったのか?

SHIBAZAKI

きっかけは会社員時代にインドネシア人留学生のホストファミリーをしていたからだそうです。

KAWAMURA

なるほど、元々に他人の面倒をみることができる人だったんだ。

SHIBAZAKI

そそ、そのお人柄、その純粋な面倒見の良さが、思いがけないご縁へと

SHIBAZAKI

杉本さんが会社員時代にホストファミリーとしてお世話したのは、まぁいわばインドネシアの富裕層のご子息だったので

SHIBAZAKI

そのお世話した留学生ファミリーからの「Welcome」があり、おかげでインドネシアを周遊に繋がったの!とおっしゃってました。

「地球の歩き方」がバイブル

SHIBAZAKI

杉本さんは思い立ったらすぐ行動する方で、他にも海外へバンバン、特にイギリス大好きで7回も渡航しています。

SHIBAZAKI

それもご自分で車を運転しての移動、ご主人は助手席で迷ナビゲーター、あまり役に立ってくれなかったと笑

KAWAMURA

まだGoogleMapなんて使ってなかった頃だろうね

SHIBAZAKI

地球の歩き方」片手にです

SHIBAZAKI

団体旅行ではなく、個人旅行者にとって旅のバイブルは「地球の歩き方」でしたから

KAWAMURA

そうなんだ

SHIBAZAKI

私はイギリスへは行ったことがないので、杉本専務に月並みなこと聞いちゃいました笑

柴崎:ストーンヘンジは良かったですか?

杉本:ふつう

柴崎:笑 では食事はいかがでした? 

杉本:ごはんは不味いけど、ビールは美味しい!

柴崎:へーーー

杉本:宿は決めていっちゃダメ、動きが制限されるから

柴崎:でも、今晩寝られるかしら…って心配は?

杉本:大丈夫よ、行った先々ででB&Bに交渉するの。4人ぐらいのグループがちょうどいいわね。交渉がスムーズにいくわ。

柴崎:なーるほど、他はどのような国へ

杉本:タイ・シンガポール・マレーシアとか、アジアが好き。

柴崎:インドネシアで語学留学したあとはどのように?

杉本:労働ビザを取得してインドネシアで日本語教師をしましたよ。

KAWAMURA

今どこの国へでも飛び込んでいくのに、その経験が生きてるね。

SHIBAZAKI

偶然が必然となる、意図せず今のお仕事に繋がったんですね。

SHIBAZAKI

今回スリランカに決めるまでも、ラオスやカンボジアやミャンマーや….いろいろ調べてくれました。とにかくアグレッシブでフットワーク軽く、決断が速い!

杉本校長のポテンシャルエネルギー

SHIBAZAKI

物理学に長けているわけではないので、単純にイメージですが笑

長年にわたってスキルや経験を積み重ねている状態は、ポテンシャルエネルギーに似ています。この人が新しいプロジェクトに取り組むと、その蓄積された知識やスキル(ポテンシャルエネルギー)が仕事に活かされ、成果を生む(運動エネルギーに変わる)ことになります。

SHIBAZAKI

この説明、AIに聞きました

KAWAMURA

ポテンシャルエネルギーね

SHIBAZAKI

杉本さんには長年積み重ねたスキルや多くの経験があります。

SHIBAZAKI

その杉本さんがスカウトされて実習生を採用する訓練校を統括するポジションに就いたんです。

SHIBAZAKI

杉本さんの今までに蓄積された知識やスキル(ポテンシャルエネルギー)が仕事に活かされ、成果を(運動エネルギー)を生んでいる、まさにそんな感じと、しっくりきたんですよ。

KAWAMURA

しかし、オレの周りにいる人間を見ると、昇進させたところで、ポテンシャルエネルギーを運動エネルギーに変化させていかないで、溜めたままのやつが多いなぁ…

SHIBAZAKI

それを中年太りと言うのかも笑

KAWAMURA

行動というか、動かしているのは口だけっていうやつもいるし

SHIBAZAKI

….笑

SHIBAZAKI

それ、ムダに年とってるだけで、ポテンシャルは小さそう

KAWAMURA

頑張っても報われない

SHIBAZAKI

杉本さんは、女性だからという理由で「頑張っても報われない」環境下でも、ひたすら頑張って仕事を続けてこられた。そのスキルや経験値は大きいと思います。

KAWAMURA

男に生まれた、それだけでアドバンテージなんだ

KAWAMURA

男女雇用機会均等法」ができたのっていつだっけ

SHIBAZAKI

1985年ですね、でも女性団体は「雇用平等法」を求めていたのに、政府が「雇用機会均等法」にすり替えてしまった、と

KAWAMURA

すり替えた?なぜ

SHIBAZAKI

1979年に国連で採択された「女性差別撤廃条約」批准に間に合わせるためだったと言われています。

KAWAMURA

なるほど、男並みに働く機会は均等に与えるよ、っていうことか

SHIBAZAKI

雇用機会だけ与えられても、働き方が変わったわけじゃないので

SHIBAZAKI

子育てや家事はまだ圧倒的に女性の負担だった時代に、男並みに働けるよっていう切符貰って頑張った女性たちが、能力があっても力尽きて職場を去っていくという現実があったり

それでもあきらめない

KAWAMURA

雇用機会均等法から今年2024年の働き方改革まで40年か

SHIBAZAKI

40年掛かって、日本の女性管理職の割合はまだ12.7%

KAWAMURA

ちょうど杉本さんが、変わらない日本社会の中で、「なぜ女じゃだめなんですか」と頑張ってきた年月と重なるんだね

SHIBAZAKI

そうです、女性たちが頑張ってもすぐには変えられなかった40年です。

SHIBAZAKI

日本経済新聞の記事の見出しですが、たった10年前でさえ日本の現状はこうだったんです。

女は社会進出したが、男は「家庭進出」していない -日本経済新聞 2015/4/16 ー

SHIBAZAKI

この記事から10年ほど経っても、日本のジェンダーギャップ指数はG7で最下位ですから

ジェンダーギャップ指数では2024年の日本の総合スコアは0.663で、順位は146カ国中118位。前回と比べてスコア・順位ともにほぼ変動せず、主要7カ国(G7)では変わらず最下位でした。この順位は、中国(106位)や韓国(94位)など東アジアの国々より下位に位置します。 ー coecompanyより ー

SHIBAZAKI

もちろん、個々の能力差はありますが、それ以前に「頑張っても報われない」という社会、ガラスの天井という言葉があります….

ガラスの天井とは、女性やマイノリティが十分な素質や実績を持つにもかかわらず、昇進が制限されるという見えない障壁を指します。 初めてガラスの天井という言葉が使用されたのは1978年で、女性たちとのパネルディスカッションのなかでアメリカ人の企業コンサルタントのマリリン・ローデンが発言したとされています。また、2016年アメリカ大統領選挙でヒラリー・クリントンが敗退した際のスピーチで、初の女性大統領になることを “highest, hardest glass ceiling” (最も高く、最も打ち破るのが困難なガラスの天井)だと表現しました。 ー coecompanyより ー

KAWAMURA

ヒラリー・クリントンでも….

SHIBAZAKI

杉本さんにもガラスの天井があった、それでも諦めずに頑張ってきた、その経験値って凄いと思います。

まだやりたいことがある

SHIBAZAKI

そうして、頑張って報われたのは自分の努力だけではなく環境のおかげなんだとつくづく思う、だから次世代に向けて、自分がやりたいことがあると杉本さんは仰ってます。

KAWAMURA

次は何を?

SHIBAZAKI

はい、子ども食堂!だそうです。

KAWAMURA

本当に杉本さんらしいね

SHIBAZAKI

素晴らしいことです!

外国人材のご相談は、ワイノット㈱までお気軽にお問合せ下さい。info@why-not.biz

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