1⃣だから中国企業「XINGYI」がフルソリューションサプライヤーとして世界企業になれた

SHIBAZAKI

9月19日からの中国出張、お疲れ様でした。
弾丸日程のようでしたが、いかがでした?

KAWAMURA

弾丸日程は好きじゃないけれど、今年後半も予定が立て込んでいて仕方なくね。

SHIBAZAKI

そうだったんですか

SHIBAZAKI

今回の訪問は、福建省泉州市にあるXINGYI(シンイー)という、研磨機などを製造しているメーカーですね。

1999年設立当初は石材修復会社としてスタートしたXINGYI、2014年には中国初の推進式遊星研削盤を誕生させ、回転式研磨機・遊星式床研磨機・バーニッシャー・スカリファイアー・ショットブラスト機など、床研磨および表面処理分野のフルソリューションサプライヤーとして知られています。ギアドライブ(ギア駆動)の機械は使いやすく、床下地処理機器のアプリケーションアドボケート(利用推奨者)です。

KAWAMURA

XINGYI」は1999年創業で、まだ四半世紀しか経っていない会社なんだけど、驚異的なスピードで成長を続けているし

KAWAMURA

事前のリサーチでもかなり期待できそうだと感じたからね。

SHIBAZAKI

ずばり、それは何を期待されてですか?

KAWAMURA

コスパ

KAWAMURA

タイパ

SHIBAZAKI

ほーーー

KAWAMURA

去年ベルギーのHusqvarna(ハスクバーナ)へ行ってるから、DURATIQの技術者たちとも色々と意見交換してるし、両社の比較はある程度できる。

SHIBAZAKI

そうでしたね

KAWAMURA

XINGYIの機械はまだ実際に使用していないけれど、両社とも機械は優れていると思う、ただ価格は同等機械ではXINGYIの方は半分以下だろう

KAWAMURA

それよりも、ハスクバーナ DURATIQの消耗品は、減りがものすごく早いのと納品までの時間が掛かりすぎる、だから予定が立たず仕事を受注できないことにもなる。

SHIBAZAKI

機会損失が大きい….

KAWAMURA

半年経ってもモノが来なくて、仕事キャンセルした話も聞いてる。

SHIBAZAKI

それは酷い

KAWAMURA

比較対象が無ければ、こんなものと受け入れるしかないけれど

KAWAMURA

XINGYIの方は、税関で何事も起きなければ最短3日で日本に入ってこれるって、これは嬉しいよ!

SHIBAZAKI

そうなんですね

KAWAMURA

機械自体の面では、XINGYIのギアドライブの方がハスクバーナのベルトドライブより、使いやすくメンテナンス面で楽だとのこと、これも興味深いね。

KAWAMURA

まだまだ日本では、中国製ってだけで食わず嫌いが多いけど

SHIBAZAKI

あー、そういえばアジア料理嫌いでしたね、以前中国へ行ったときは、いっぱい料理出てきてもキュウリだけつまんで他はなーんにも食べず、ホテルに戻って日本から持ってきたカップ麺すすってたと笑

KAWAMURA

飯の話じゃなくて💢

SHIBAZAKI

クックッすみません

SHIBAZAKI

確かに、日本の現状はmade inチャイナがあふれているのに、中国製品に対する食わず嫌い、偏見は根強いかと

KAWAMURA

そうなんだよ、もはや中国製品イコール「安かろう悪かろう」ではないことを自分で確かめて欲しいね。

SHIBAZAKI

XINGYIは2014年に中国初の推進式遊星研削盤を誕生させてますね。

KAWAMURA

2014年かぁ、それより少し前ごろから、我々は毎年ラスベガスで開催のWorld of Concrete (WOC)に行ってたけれど、

KAWAMURA

会場にはいつも凄まじいまでの探求心を持った中国の人たちの姿があって、貪欲に技術を吸収していってる感にホント 圧倒されたよ。

SHIBAZAKI

そのパワフルさ、今の日本人にあるのでしょうか…. 10年ほど前の日経XTECHからの記事ですが

「とにかく、とことん学ぼう」松下電器産業の創業者である松下幸之助さんは戦後、我々社員の前で盛んにこう言っていた。幸之助さんの経営手法を今風の言葉で言えば、「キャッチアップモデル」である。先行する企業が開発した技術の種を後追いで学び、自分のものにしてしまう。当時は、こうした言葉はなかったが、戦後の混乱期には先行者に学ぶことこそが松下電器が生きていく道だと幸之助さんは判断した。だから「マネシタ電器」と揶揄(やゆ)されながらもキャッチアップに徹する姿勢を決して崩さなかったのである。もちろん、これは松下電器に限った話ではない。海外からの技術移転によって成長してきた日本の製造業は多かれ少なかれ、ほとんどが「マネシタ」だったのだ。その中でも模倣の徹底ぶりで抜きん出ていたのが、戦後の松下電器だった。それが幸之助さんの経営方針であり、松下電器が日本を代表する世界企業に育った理由である。  ー 日経XTECK 2014.11.10より ー

SHIBAZAKI

2017年には中国でもWorld of Concrete Asia(WOCA)が開催されるようになりましたね。

KAWAMURA

それ、「World of Concrete Asia2019上海」には、モノリス川村工業からも行ってみた。

SHIBAZAKI

来年のワールドオブコンクリートWOC2025ラスベガスには、XINGYIも出展していて注目の出展者リストの中に名前がありました!

KAWAMURA

ほんと中国メーカーの凄さは、その成長スピードだよ

SHIBAZAKI

海外へもどんどん進出して、アメリカ・ドバイ・ドイツ・オーストラリア・タイ・メキシコ・マレーシア・・すでに幾つもの拠点を設けているのに、

KAWAMURA

まだ日本には拠点がないなんて、近くて遠い国だ….

KAWAMURA

2026年までには日本へ進出するって、計画はしているようだけど

SHIBAZAKI

日本への進出をお手伝いするルートはどうなっているのでしょうか

KAWAMURA

それね、今回の中国訪問でもアテンドしてくれた「わかばやし装飾」の若林さん、研磨機の導入に関してはお父さんの代からやっているし、XINGYI側と非常に友好的な関係を築いているから。

SHIBAZAKI

全員で記念撮影、後列向かって一番左が叶会長(Tank Ye)左から三番目が周社長(Cary Zhou)前列向かって一番左が若林さんです。

参考資料:FLOOR MACHINE CATALOGUE

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